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「自然食品SMのユビキタス化とホールフーズ」

 

 

 

 自然食品SMがアメリカ全土に浸透しつつあります。最大手の「ホールフーズ・マーケット」が現在299店舗(2010年)で展開しています。近未来には1,000店舗体制を計画しています。

 アメリカの自然食品SMは、ホールフーズ・マーケット以外に、「サンフラワー・ファーマーズマーケット」(32店舗)、「スプラウツ・ファーマーズマーケット」(98店舗)、「トレーダジョーズ」(355店舗)が存在しています。

 中でもホールフーズ・マーケットは自然食品とグルメ食品を融合させ、コンセプト(オーガニックな自然食品のニッチなマーケット)&マーケティング(グルメ食品を付加することによりマーケットのマス化)戦略を展開し、ローカルチェーンからリージョナルチェーン、さらにはナショナルチェーン化しつつあります。ホールフーズ・マーケットは現在299店舗で、人口98万人に1ヶ所立地しています。今は、ローカルチェーンとリージョナルチェーンの両面を持っていますが、近未来に1,000店舗体制(売上高は推定3兆円目標。現在は約1兆円弱の売上実績)となり、ナショナルチェーン化が進みます。

 ホールフーズ・マーケットが1,000店舗体制となると人口が31万人に1ヶ所成立することになり、ナショナルチェーン(全国エリア)へと発展します。 今、アメリカでは、ホールフーズ・マーケットのおかげで、自然食品を容易に買うことができるようになっています。これを私は「自然食品の買い場のユビキタス化」と呼んでいます。ユビキタス化とは、情報分野で使われる言葉で「誰でも、いつでも、どこでも、何でも」の4つのキーワードで情報が手に入る状態のことを意味します。

 日本で自然食品を買うことは容易ではなく、特定の地域のみ、あるいは存在しても小規模な品揃えの買い場でしかなく、自然食品の買い場のユビキタス化はできていません。

 アメリカではホールフーズ・マーケットが全国的に1,000店舗体制が確立すると、自然食品が「誰でも、いつでも、どこでも、何でも」の状態で買えるようになります。まさに、自然食品の買い場のユビキタス化が実現されることになります。

 ホールフーズ・マーケットが断トツの売上規模で、かつ多店舗化・ナショナルチェーン化ができる理由は「コンセプト&マーケティング戦略手法」を導入しているからです。

 本来、自然食品はニッチなマーケットで大きく展開するのが困難なマーケットです。それゆえに、自然食品SMは、一般的には特定のエリアで小規模に展開しています。

 しかしながら、ホールフーズ・マーケットは、ニッチなマーケットであるオーガニック食品を中心とした自然食品を基軸(コンセプト化)としつつ、マーケットが大きいグルメ食品と融合(マーケティング化)させることにより、より小商圏のマーケットでの成立が可能となり、多店舗化展開が可能となります。この戦略手法がコンセプト(自然食品)&マーケティング(グルメ食品)であり、コンセプトで店舗の性格を強烈に訴え、マーケティングでできるだけ大きなマーケットを獲得する手法です。ホールフーズ・マーケットのコンセプト&マーケティング戦略は見事です。このノウハウがあってこそ、ホールフーズ・マーケットはナショナルチェーンとして、全国展開し、多店舗化が可能となり、客にとって自然食品の買い場がユビキタス化することになります。日本では、大手のSMが一部で自然食品志向を取り入れていたり、特定の店舗が小規模かつ限られたアイテムで展開しているに過ぎません。日本でも自然食品の買い場のユビキタス化が望まれます。


 
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