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モール・オブ・アメリカの成立メカニズム

 

 

  6年ぶりにミネアポリスにある世界bP級のエンターテインメント型スーパーRSCである「モール・オブ・アメリカ」を視察してきました。

モール・オブ・アメリカの特色は次の通りです。

@スーパーRSCにテーマパーク(27,150u)、水族館、シネコン、レストラン街が一体化した「エンターテインメント志向」の多核・モール型スーパーRSCです。

A核店は4店舗(合計82,575u)であり、モールは「サーキット型モール」であり一周800mとなっています(1周800m×3層=2,400mの長さを持つモール)。モールには520店舗が導入し、核店は四隅に配置し、サーキットモールの中央にはテーマパーク(27,156u)があります。

B核店は、中の上のグレードのノードストロームとブルーミングデールズ(オープン時のブルーミングデールズは上クラス)、中の中のグレードのメイシーズ、中の下のグレードのシアーズが導入し、核店揃えとしては理想的な組み合わせになっています。本来ならば上クラスの核店が必要で、オープン時はブルーミングデールズがその役割を果たしていましたが、今はブルーミングデールズは中の上グレードに業態転換しています。モール・オブ・アメリカは、エンターテインメント型スーパーRSCであるため、高級志向の業態は必要ないと思われます。

Cモール・オブ・アメリカのようなエンターテインメント性の高いSCは「もてあそばれ型SC」(日祝日は良いが平日はサッパリ、飲食は良いが物販は大苦戦、人は集まるが売上は今一歩、客は喜んでいるがディベロッパーとテナントは泣いているSC)になりがちです。モール・オブ・アメリカは、当然ながらもてあそばれ型SCの性格は持っていますが、物販と飲食とエンターテインメント施設が相乗効果を出している点は見事です。物販力として核店揃えがしっかりしており、専門店数が520店舗あり、かつサーキットモールの楽しさと1階の中央に巨大テーマパークを導入していることが、もてあそばれ型SCにならない要因となっています。

Dさらに、もてあそばれ型SCにならない要因に、モール・オブ・アメリカの客の出向動機があります。モール・オブ・アメリカの通常のRSC商圏(広域圏かつ月に1〜2回の来街頻度)の来街者は60%程度で、それ以外の超広域かつ季間性(年4回)や年間性(年1回)の来街頻度の来街者が40%近く存在します。モール・オブ・アメリカは、アメリカ北部及びカナダの200〜500q圏のど田舎の遊びの全くないマーケットをヒンターランドとして持っており、年に1〜2回のレジャリーマーケットを対象とする立地条件を持っています。これはウエスト・エドモントン・モールと同じ性格のSCです。


 
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